開眼!JavaScriptを読んでみた
先日ブログでもちょっと紹介した「開眼!JavaScript」を読み終わったので軽く、その感想を忘れる前に書いておこうと思う。
本書を読んで良かったと思う点は、下記の2つ。
1.JavaScriptのコアな言語仕様が詳しく解説されている
2.サンプルコードがJSFIDDLEで公開されており、動作確認がしやすい
■1.JavaScriptのコアな言語仕様が詳しく解説されている
本書の目的が、そこに重点を置いてるので当然といえば、当然なのだが、中でも下記の4章は一読の価値あり。
5章 グローバルオブジェクト
6章 this
7章 スコープとクロージャ
8章 関数のprototypeプロパティ
これら4章を熟読することで、JavaScriptにおける言語仕様をしっかりと学ぶことができると思う。
なお、個人的には6章の「入れ子関数内でthisを見失う問題をスコープチェーンを使って回避する」という一節が、大変勉強になった。
よくJavaScriptのライブラリを見ていると、var xxx = this;のように、特定の変数にthisを詰めている処理を見かけるのだが、これは、入れ子関数内ではthisはグローバルオブジェクトを指してしまうため、xxxにthisを設定することで、入れ子関数内からもxxxを通してthisを参照できるようになるらしい。
こんなこと、今まで読んだJavaScriptの入門書にも書いていなかったので、思わず唸ってしまった。
■2.サンプルコードがJSFIDDLEで公開されており、動作確認がしやすい
今までの書籍では動作確認をするために、写経(※)をするか、サンプルコードをダウンロードするしかなかったのだが、JSFIDDLEで公開されているので、記載されているURLにアクセスすることで、即動作確認ができる点は、非常に良かった。
また、公開されているサンプルソースを少し弄ってみることで、動作がどのように変わっていくのかも、確認しやすかった。
※もちろん写経することで、色々なエラーに遭遇するので、そこから得られるものも大きいとは思う
とにかくオススメの本です。
開眼! JavaScript ―言語仕様から学ぶJavaScriptの本質
- 作者: Cody Lindley,和田祐一郎
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2013/06/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る